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2008/11/14

トレイルについて考えてみよう【MTB山岳サイクリング】

ワタクシが自転車で獣道を走り始めて30年たちました。

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ここまでの生い立ちを簡単にお話しながら、最近マナーについて考えることが多くなったので、それについて思ったことを書いてみようと思います。

当時はランドナー(カワムラのNISHIKI)に「スポーツ車のラジアルパターン」みたいなタイヤを履いて松林を走る程度で楽しかった覚えがあります。高校生でしたから、車の免許なんて取ればスーパーカーブームと相まって気持ちがそちらにシフトして、さらにおねーちゃんに興味を持つのも自然の流れ・・・
やがて一通り遊び尽くした約20年前、バブルのようなMTBブームが起こりました。最初は呑気に山サイクリングなんてして遊んでいましたが、革新的な機材と西海岸発の過激な映像に魅せられ瞬く間にブームの波に。草レースを荒して回り気が付くとダウンヒル種目で全日本参戦。
当時の過激なコースを克服するため時間を作っては遠く長野まで練習に行く日々を送っていました。

その頃、近場の山ではマウンテンバイカーvsハイカーの戦いが繰り広げられ、軒並み入山禁止の看板が立つものの「地元の山では走らねえ」なんて粋がっていましたねぇ~。

歳を取り・・・仕事も激務になり・・・全日本参戦も辛くなり引退。
そのまま辞めるのも寂しかったので商品狙いのように草レースを回って入賞するもそれも空しく・・・

そして3年前、仕事の役割が変わり時間がとれるようになってFSRを購入。

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スローライフを目指して今のスタイルの生活を送るようになりました。

しばらくフィールドを離れていたので情報を集めるため、スキーでお世話になっていたスポーツ店や周囲の方と話していると、MTBってトレイルを荒す代名詞みたいに言われていい話が聞こえてきません。確かに乗り方を間違えれば取り返しの付かないダメージをフィールドに与えてしまいます。
そこで、これからもMTBを楽しく続けていくためにも、どのように自然や環境と馴染んで行けるかを考えていました。

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これからの内容は決して正解ではありません。不快に思う方もおられると思います。でも書きます。
マウンテンバイカーの皆さんはしっかりと考えてください。
今、何かが問題になっているわけではありません。でも、最近の流れからまたマウンテンバイク愛好者が増える予感がしています。
だからこそ、今のうちにモラルを上げるべきかと考えての記事にしてみました。
ちょっと偉そうな書き込みですが、私の内容を基準としてみなさん自身が考えて、間違っていると思った内容はみなさん自身改めて行動してください。

まずは、トレイル(山みち)を整理して考えてみたいと思います。

★トレイルは掘れていくもの

昔から峠は、人や馬が荷物を運び、山道は仕事や信仰に使われ生活に無くてはならない役割を果たしていました。
その時代から往来するたびに地面は耕され掘れて、それを人の手によって直すことで、山道でよく目にする「切り通し」になりながら存続っしてきたのだと思います。
今後もトレイルは掘れて、壊れたら直すの繰り返しながら今の形を維持していくと思います。

★トレイルは消えていくもの

反対に人も通らず手入れもしない道は、簡単に藪や蔓に埋もれてその姿を消して行きます。
今我々が楽しんでいるトレイルは誰かが何らかしらの形で維持していることを忘れてはならないと思っています。

★環境保護という定義

自然保護と環境保護は違うと思います。
もし、自然保護を謳うならトレイルの存在自体を否定する必要があります。
なので我々は環境保護を考え、今の環境(トレイルだったり、山小屋だったり人間が作ったものも含めた環境全体)を守っていくという心掛けが必要なんだと考えています。

★最適な時間の流れ

人を不快にさせる要因に「時の流れ」があると思ってます。
例えば人ごみの歩道をのんびりとケータイいじりながら横一列に歩く高校生はムカつきます。一方、颯爽と走る自転車には危険を感じます。
事には場の流れがあってその流れに逆らうことは危険だし、不快感を感じるのではないでしょうか。

と言うことで、何事も「過ぎる」のは良くないことで、モラルの中で妥協点を見つけていろんな営みをしていくことが必要です。
我々MTB乗りが嫌われる要因はトレイルを壊し、存在自体が不快感を与えているようで、「過ぎている」部分が原因なのかな、と考えています。
その部分は「誤解です!」と力説しても裏付けもない双方の感覚の世界ですから、やはり立場の弱いマウンテンバイカーが考慮すべきポイントだと思います。

そこで、不快感を与えないための努力を考えます・・・

☆走る時期を考えます

山野草の咲く時期、新緑の時期、紅葉の時期などハイカーにとってパラダイスな時期はトレイルに行くのを控えましょう。
マウンテンバイカーも景色は見たいですが、走っている最中はなかなか脇見も出来ません。走りに徹するなら時期をずらしたほうが得策です。

☆走る時間を考えます

私の場合、家事もあるし、行く場所にもよりますが基本的に朝早くトレイルに入ることは控えています。これにより、朝の早いハイカーが自分より後発で登ることは少ないですし、足跡などでそのルートに入った形跡も確認できます。
そしてピストンで降りるのであればなおさら専行隊が把握できるのでこちらの心づかいも楽になります。ハイカーよりも時間短縮が可能なMTBの特性ですね。
それと、前回のように平日ってのも効果的だと思います。

☆集団行動を控えます

例えば一般道で20台のバイクがツーリングしていても威圧感を感じます。山で会うマウンテンバイクも同じことが言えると思います。
それに人数が多いと楽しい反面、いけない集団心理も働きだすので3~4人での行動が良いと思います。
ワタクシのように1人ってのもある意味危険ですが・・・

あと、MTBから完全に降りてハイカーと接するとか、ブラインドコーナーは突っ込まないとか、停止するためのアドバンテージを持って走るなんてあたりは当然の対応だと思います。
また、ハイカーと接する際はバイクから離れるなどの行動は威圧感を減らすと思います。(ワタクシの場合、身長が186cmもあるのでその意味では威圧感があるようですが・・・)

マウンテンバイクだろうとハイカーであろうと、トレイルにダメージを与えることには変わりが無いと思っています。
「マウンテンバイクの「ほうが圧倒的に」トレイルを壊すという」感覚は我々の付ける轍が原因だと思います。

そこで、トレイルを壊さない努力として・・・

☆轍に注意を払います

登坂路(上りも下りも)に付けた轍は最悪で、1本の流れとなり、瞬く間に土砂を運んで大切なトレイル削ってしまいます。
こういう状況では迷わず「降りる」ことが必要だと思います。もし轍をつけてしまったら、バイクを置いて足で消すことも必要な場合があります。その際、水を流してしまうと、その場所から下が一気に荒れる可能性もあるので、流れをつけるのではなくその場所から水を動かさない(保水力を持たせる)ような方法を考えてみてください。
流れない水は水たまりになりますが、時間がたてば地面に吸われて行きます。
流れが出来てからだと逆に水たまりになりますが、轍を付けたあとならまだ効果が期待できます。

☆走り方に気をつけます

「トレイルから外れない」っていうルールがありますが、状況によってトレイルを外れることも大切だと思います。
首都圏の整備が行き届いたトレイルならまだしも、新潟のような地方で、踏まれる機会の少ないトレイルでは本来のトレイルの1本外側の草むらを走るようにします。

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感覚で言えば5~10センチでしょうか・・・
こうすれば2本タイヤが草の根を踏むことで少しはトレイルを細くしないお手伝いができますし、余計な轍も残さないことにも可能じゃないでしょうか。
また、どうしても真中を走りがちな切り通しはバイクを左右の壁に当てながらトレイルを何度も横切るように走ることでダメージを減らせます。

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もちろん、しっかりとした固い路面であれば普通のトレイルを進むのが正しいですので、程度問題として何がベストかは経験を積んで判断しましょう。

☆集団走行は控えます

軍隊の山地行進ではありませんが、一度に多くの人が踏めばそれだけ痛みも早くなります。泥濘場所では数台のMTBが同じ轍をトレースすることで修復不可能なくらいのダメージとなります。なので、そういう場面ではなるべく前走者の轍を避けたり、あとでみんなで登って道普請をしておくような心がけも必要と思っています。

☆フィールドを考えます

例えば、雨上がりの沢筋は傷めやすいし、春先の北斜面も雪解けで相当緩んでいます。そんな時のために南向きの日当たりと水はけの良いトレイルを選んだり、林道中心にしたりと、状況に合わせたコースチョイスが良いと思います。
ワタクシの場合、行ったことのない大きな山行きの時は、大事をとって前2日間雨が降っていない日を選んでアタックするように心がけています。

これだけのことを考えて全てを満たしたら走るなんてことは不可能です。
だから時には轍を残してしまうかもしれませんし、大切な山野草を踏んでしまうかもしれません。
実際心がけても思った通りの結果が出ないかもしれません。
そのときは「ゴメンナサイ!」です。でも、ここまで気を配れば少しは理解してもらえるのではないでしょうか?

アドバイスは他に、近くの信頼できるサイクルショップや経験者に聞いてみてください。きっと何かを教えてくれるはずです。
もし、納得いく回答が貰えないなら、即ショップを変えてしまいましょう。

最後にモラル的な面を考えます・・・

☆気がついたら直します

前に誰か来て荒したとか、自分が原因ではないとかという問題では無く、気がついたら僅かでも直す心がけを持ちましょう。最後が自分に回ってきます。
木や大きな枝が横たわっていたら除けたり、標識を直したりする気配りが出来たら素敵ですね。
ただ、大がかりなことは地権者とか行政が絡むので保全という範囲にしないと厄介なことになりかねません。
先日、とある林道で崖が崩落していたのを発見した際に管轄市町村の農林課へ通報ましたが、そこは私有地ということで市町村は地権者に連絡を入れていたそうです。我々は気付かずに私有地を走っているという複雑な気持ちになった一件でもありました。

山道を含めたトレイルは今の時代、基本は行政の支援をいただかなければ、下草刈るにも枝払いにも限界があります。造りっぱなしにしないで、是非、維持管理にも目を向けていただければと思います。(余談でした)

☆ブログでの紹介に気をつけます

自分の日記として、どこに行ったか記録する意味でブログを書き込んでいる反面、記事を見た第三者を誘導してしまう罪悪感を日頃から感じています。
そのため、場所やアプローチを特定しにくいようにしているつもりですが、私もネットで状況を調べてアタックしているわけで、情報源になってしまうことは否めません。
最近、中途半端なことするより、むしろしっかりと書いて注意点を明記したしたほうがいい様な気もしています。
これについてはもう少し周囲の意見を聞きながら考えてみたいと思います。

以上の長文、最後まで読んでいただいてありがとうございました。
全てではないにしても、もし気にとめていただける内容があったなら、書いてよかったと思います

ワタクシもまだまだこの趣味を続けていきたいと思っています。だからしっかりと野山と共存していけるよう考えていきたいと思います。
先にも書きましたが、内容については賛否あるかと思います。申し訳ありませんがコメントの受付はしませんが、トラックバックを可能にしました。ご意見のある方はトラックバックで引っ張っていただいて、ご自身のブログに書いていただければ幸いです。

長文おつきあいありがとうございました。

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